要点
物理的保護を、別々の二つの層に分けて計画します。まず、対象製品とピクセルピッチについて、モデル固有のキャビネットおよびモジュールの保護機能を文書化します。次に、誰が、または何が画面に接触し得るかに基づき、防護柵、ボラード、保護ケージ、埋め込み設置を購入者側の現場設計として扱います。キャビネットの等級は、車両や台車に対する現場の防護に代わるものではないため、IP等級、表面保護、保守経路を書面で確認してください。
独立した二つの保護層から考える
街路や歩行者が通る高さに設置する画面の物理的保護は、二つの層で計画します。第一は、キャビネットやモジュールに組み込まれた、文書で確認できる保護です。密閉筐体、IP等級、GOB表面、コーナープロテクター、ソフトマスク、耐衝撃性の支持構造などが該当します。第二は購入者側の現場防護で、人、台車、車両を画面に近づけないための防護柵、ボラード、保護ケージ、埋め込み設置、かさ上げした台座です。第一の層は発注する製品構成に属し、第二の層は案件ごとの設計に属します。
キャビネットの機能を現場の防護柵と同一視しないでください。 EA960SP4 は、完全密閉型キャビネット、選手が負傷する可能性を抑えるためのソフトマスクとゴムカバー、前後からの衝撃に耐えられる独立した支持構造を備えた、IP65のスタジアム外周用スクリーンとして記載されています。これらは、そのスタジアム用途におけるモデル固有の記述です。街路に面する壁面画面の車両衝突等級を示すものではなく、プロジェクトの専門家が設計する防護柵や埋め込み構造の代わりにもなりません。
実際の接触・曝露条件に保護機能を合わせる
画面に接触し得るものを列挙します。通りすがりに触れる歩行者、清掃機器、配送用台車、自転車、車両の角などです。そのうえで、それぞれの条件を文書化された機能と照合します。 EA500C6 レンタル用LEDディスプレイには四隅のプロテクターがあり、LEDの損傷防止に役立ちます。また、イベント間の輸送、積み重ね、設置、撤去時に、LEDの端部を打撃から守る役割もあります。これは取り扱い時の保護に関する記述であり、キャビネットが車両の衝突を吸収できるという主張ではありません。
人が集まる場所の近くで使う屋外レンタル用またはイベント用スクリーンについて、文書化された保護には、 EA1000TOR1 のIP65の防塵・防水保護と前後からの保守アクセス、およびEA500C6屋外モデルの前面で最大IP65の保護があります。屋内の床用途では、 EA500RF 屋内レンタル用フロアスクリーンに、IP54、高保護キャビネット、閉じた背面カバー、高い耐荷重性能が記載されています。ただし、このモデルは屋内床用製品です。その床用の耐荷重等級やIP54を、街路に面する垂直な壁面画面に当てはめないでください。
保護に関する判断と求める証拠
| 判断事項 | 求める証拠 |
|---|---|
| 歩行者の接触と清掃 | 対象モデルとピクセルピッチにGOBまたは別の文書化された表面保護が適用されるか確認します。EA500C6の屋内仕様表では、P1.56、P1.95、P2.6にGOBが記載されており、出典はすべてのピッチにGOBが含まれると想定しないよう述べています。 |
| 台車や機器による打撃 | 対象キャビネットについて、文書で確認できるコーナー保護を求めます。EA500C6の四隅のプロテクターは、LEDの損傷防止に役立ち、輸送、積み重ね、設置、撤去時の打撃からLEDの端部を守ります。 |
| 選手や出演者との接触 | EA960SP4は、競技中に選手が負傷する可能性を抑えるため、ソフトマスクとゴムカバーを使用しています。また、独立した支持構造は前後からの衝撃に耐えられます。この機能の組み合わせが対象構成に適用されるか確認してください。 |
| 雨や粉塵への曝露 | 露出する面ごとにIP等級を確認します。EA960SP4は完全密閉型キャビネットでIP65、EA1000TOR1はIP65の防塵・防水保護、EA500C6の屋外モデルは前面で最大IP65の保護を備えます。EA500RFは屋内床用途でIP54です。 |
| 車両の衝突 | 提供された出典には、これらのキャビネットの車両衝突等級は記載されていません。車両に対する防護は現場設計として扱い、プロジェクトの専門家に防護柵、ボラード、埋め込み構造の設計を依頼してください。 |
| 保守アクセス | 保護と保守経路を両立させます。EA960SP4には背面保守と開閉可能な背面カバーが記載され、EA500C6には開閉可能な背面カバーがあります。EA500RFは真空吸着カップ技術による前面保守に対応し、EA1000TOR1は前面と背面からの保守に対応します。 |
| 屋内床やステージ上の通行 | EA500RFは、IP54と高保護キャビネットを備えた屋内レンタル用フロアLEDスクリーンです。その床用途を、街路に面する垂直な壁面画面への適用根拠にしないでください。 |
IP等級・密閉面・GOBで確認できる範囲
IP等級は、指定されたモデルと面について、筐体の粉塵および水に対する保護性能を表します。EA960SP4は完全密閉型キャビネット設計でIP65です。EA1000TOR1はIP65の防塵・防水保護を備えます。EA500C6の屋外モデルは前面で最大IP65の保護を備え、屋内モデルはIP31です。EA500RFは屋内床用途の防塵・防水についてIP54です。これらの等級は天候や水洗いに関する検討に関係しますが、衝撃に対する等級ではありません。 IP31・IP54・IP65 のキャビネット等級比較を使い、露出する面ごとの確認事項を整理してください。
GOBは表面保護層であり、保護ケージではありません。EA500C6の屋内仕様表では、P1.56、P1.95、P2.6にGOBが記載されています。GOBは、LED表面を樹脂で覆うglue-on-board保護を意味します。出典はすべてのピッチにGOBが含まれると想定しないよう述べているため、発注時にモデルとピッチを正確に確認してください。表面に触れる可能性や粉塵・湿気への曝露がある場合、GOBは検討対象になりますが、台車や車両に対する耐衝撃性を証明するものではありません。
コーナーガード・ソフトマスク・耐衝撃設計
文書化された衝撃関連の機能はモデル固有です。EA960SP4は、競技中に選手が負傷する可能性を効果的に抑えるため、ソフトマスクとゴムカバーを使用しています。独立した支持構造は、堅牢性と安定性を確保するため、前後からの衝撃に耐えられると説明されています。保護用ピローカバーとソフトマスクの設計も記載されています。街路に面する設置場所で同様の接触リスクがある場合、同じ機能が対象モデルと構成にも適用されるか、サプライヤーに明示してもらってください。
EA500C6のコーナープロテクターは、LEDの損傷防止に役立ち、輸送、積み重ね、設置、撤去時の打撃からLEDの端部を守ると記載されています。取り扱いやイベントごとの入れ替えに有用な機能です。歩行者の高さに設置するレンタル用キャビネットを比較するときは、 コーナーキャビネットの互換性 に関する質問を使い、見積もられたキャビネットと予備品が、期待するコーナー保護に対応しているか確認してください。
防護柵・保護ケージ・ボラード・埋め込み設置を現場設計として扱う
防護柵、ボラード、保護ケージ、埋め込み設置、かさ上げした台座は現場工事であり、キャビネットの仕様ではありません。その設計は、通行するものの種類、速度、接近角度、歩行者の流れ、清掃経路、排水、視線、地域の要件によって決まります。当サイトは、プロジェクトの構造設計または現場の専門家に設計を依頼し、ディスプレイの見積もりとは別の範囲にすることを勧めます。その具体的な使用条件に対応する証拠が提示されない限り、LEDサプライヤーに車両に対する防護の認証を求めないでください。
保護した状態でもディスプレイを保守できるようにします。保護ケージや埋め込み構造はモジュールの取り外しを制限することがあるため、防護設備と同時に保守経路を計画してください。EA960SP4には背面保守と開閉可能な背面カバーが記載され、EA500C6には開閉可能な背面カバーがあります。EA500RFは真空吸着カップ技術による前面保守に、EA1000TOR1は前面と背面からの保守に対応します。 現場防護の予算 を使い、これらの経路周辺に必要なアクセス確保、清掃、原状回復の作業費を計上してください。
保護要件を見積書と現場仕様書に記載する
保護項目が含まれると想定せず、見積書で個別に識別できる項目として求めます。EA500C6の見積依頼では、含まれる範囲を比較できるよう、コントローラー、予備品、吊り下げ機材、フライトケース、運賃を明示した明細見積もりを求めています。この形式を保護にも広げ、キャビネットのIP等級、該当する場合のGOB表面、コーナープロテクター、耐衝撃性のカバーまたはマスク、保守アクセス方法、予備モジュールを明示します。
現場の防護柵、ボラード、保護ケージ、埋め込み構造、台座は、現場工事の範囲に含めます。サプライヤーと現場の専門家に、正確なモデル、キャビネット形式、取り付け方向、接触・曝露条件を伝えてください。発注するピッチ、モデル、面にどの保護機能が適用されるか、サプライヤーに書面で確認します。歩行者や車両の実際の接近条件に対して、どの物理的な防護柵や埋め込み構造が必要かは、現場の専門家に確認してください。
発注・保留・却下を判断する
正確なモデル、ピッチ、取り付け方向、保守経路、文書で確認できる保護機能が書面にそろってから発注を進めます。接触・曝露の状況が不明な場合は保留してください。車両が画面に到達し得るか、表面に触れたり清掃したりするかが分からなければ、保護方針はまだ定まっていません。車両衝突や頻繁・強い接触への対策を、IP等級またはGOBだけで説明する提案は却下してください。
街路に面するスクリーンには、仕様が文書化された屋外用またはレンタル用モデルが適する場合があります。ただし、キャビネットの保護と現場の防護の両方について範囲を定める必要があります。見積対象モデルの保護機能、露出する面ごとのIP等級、保守方法をサプライヤーが明示できない場合は、その情報が確認できるまで発注を保留してください。
街路に面する接触・曝露シナリオと確認事項
| シナリオ | 確認事項 |
|---|---|
| 歩道沿いで、画面が頭より高い位置にある場合 | 対象モデルのIP等級、表面保護、清掃方法を確認します。EA960SP4とEA1000TOR1にはIP65が記載され、EA500C6の屋外モデルは前面で最大IP65の保護を備えます。 |
| 歩道沿いで、画面に手が届く場合 | 対象ピッチにGOBまたは強化保護層が記載されているか確認します。すべてのモデルに適用されると想定しないでください。 |
| 荷役場や配送経路 | 車両に対する防護は現場設計として扱います。プロジェクトの専門家に、防護柵、ボラード、埋め込み構造の設計を依頼してください。 |
| 人が集まる場所の近くで行う屋外レンタルイベント | 対象キャビネットのIP等級、コーナープロテクター、クイックロック、保守アクセスを確認します。 |
| スタジアム外周 | EA960SP4の耐衝撃設計、ソフトマスク、ゴムカバー、支持構造を確認します。 |
購入者向けチェックリスト
- 正確なモデル、ピッチ、取り付け方向を明示し、保護機能と露出する面ごとのIP等級を書面で求めます。
- 歩行者が触れる場合は、対象ピッチにGOBが含まれるか確認します。すべてのピッチに含まれると想定しないでください。
- 台車や機器による打撃については、対象キャビネットのコーナープロテクターと取り扱い時の保護機能を示す文書を求めます。
- 車両が接近する場合は、現場固有の防護柵、ボラード、保護ケージ、埋め込み構造の設計を依頼します。キャビネットのIP等級を車両衝突への保護と見なさないでください。
- 保護設備を設けた状態で保守アクセスを確認します。EA960SP4は背面保守、EA500C6は開閉可能な背面カバー、EA500RFは前面からの吸着式保守、EA1000TOR1は前面・背面保守です。
- 現場防護の項目はキャビネットの見積もりと分け、明細形式で示します。
よくある質問
街路に面するLEDディスプレイを保護するにはIP65で十分ですか?
IP65は防塵・防水等級であり、衝撃に対する等級ではありません。EA960SP4とEA1000TOR1にはIP65が記載され、EA500C6の屋外モデルは前面で最大IP65の保護を備えます。車両や台車の衝突に対しては、プロジェクトの専門家と現場の防護柵や埋め込み構造を計画してください。
GOBはLEDディスプレイを衝撃から保護しますか?
GOBはLED表面を覆うglue-on-board保護で、EA500C6の屋内用P1.56、P1.95、P2.6に記載されています。モデルとピッチを正確に確認してください。これは表面保護であり、物理的な防護柵の代わりではありません。
スタジアム外周用途について、EA960SP4にはどのような保護が記載されていますか?
EA960SP4はIP65で、完全密閉型キャビネット、選手が負傷する可能性を抑えるためのソフトマスクとゴムカバー、前後からの衝撃に耐えられる独立した支持構造、背面保守を備えています。
歩行者が通る高さへの設置には、EA500C6のコーナープロテクターで十分ですか?
これらはLEDの損傷防止に役立ち、輸送、積み重ね、設置、撤去時にLEDの端部を保護します。その記述は取り扱いとイベント用途に関するものであり、車両衝突に関するものではありません。歩行者が通る高さでは、現場の防護と組み合わせてください。
EA500RFの床用耐荷重等級を、街路に面する垂直な壁面画面に適用できますか?
いいえ。EA500RFは、IP54と高保護キャビネットを備えた屋内レンタル用フロアLEDスクリーンです。文書化された用途は屋内の床であるため、その床用耐荷重等級やIP54を、街路に面する垂直な壁面画面に当てはめないでください。
見積もりでは、保護をどのように依頼すればよいですか?
キャビネットのIP等級、該当する場合のGOB、コーナープロテクター、耐衝撃性のカバーまたはマスク、保守アクセス、予備モジュールを明示した明細見積もりを求めます。EA500C6の見積依頼でも、コントローラー、予備品、吊り下げ機材、フライトケース、運賃の明示を求めています。
プロジェクトの要件をお知らせのうえ、 見積もりをご依頼ください.
使用した出典: EA960SP4の仕様; EA500C6の仕様; EA500RFの仕様; EA1000TOR1の仕様
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出典・参考資料
出典ページは変更される場合があります。日付は参照日を示します。
- EA960SP4の仕様 参照日 2026年10月5日
- EA500C6の仕様 参照日 2026年9月30日
- EA500RFの仕様 参照日 2026年9月30日
- EA1000TOR1の仕様 参照日 2026年10月5日